プサイボルト

プサイボルトは、新城製作所独自のクリンチボルトです。Ψ(プサイ)とは、超能力(psychic ability/power)をあらわすギリシャ文字です。

Ψプサイボルトの特徴

  • 当社独自の抜け防止リングと放射状リブが、高いプッシュアウト力と高い回転トルクを生み出します。
  • 溶接に不向きな素材であるアルミや銅の板にも取付け可能です。
  • 1種類のΨプサイボルトで広範囲の板厚に適応します。
  • 当社独自のボルト供給装置により、順送プレスに組み込みが可能です。
  • 溶接レスなので、溶接時に発生するスパッタや油煙を気にする必要がありません。

仕様

呼び径 長さ(㎜) 適用板厚(㎜) 強度区分
M5 12.0 / 16.0 / 20.0 / 25.0 t=0.6-2.3 9.8
M6 12.0 / 16.0 / 20.0 / 25.0 t=0.8-3.2
M8 16.0 / 20.0 / 25.0 / 30.0 t=0.8-3.2

打込プロセス

パンチブロック/供給装置

パンチブロックと供給装置を順送プレスにセットすることで、SPM30でのプサイボルト取付けを実現しました。

溶接ボルトとの比較

溶接ボルト使用

【工程】

①溶接ボルトを取り付ける

②ネジ部に付着したスパッタを除去する

③焼けた部分をタッチアップする

⇒完成

【問題点と対処方法】

  • ボルトの溶着に大電流が必要
  • 取り付け強度にバラツキが出る → 都度調整が必要
  • スパッタがネジ山に付着 → スパッタ除去が必要
  • 焼き付きによる錆の懸念 → タッチアップが必要
プサイボルト使用

【工程】

①パンチにボルトをセットして打込む

⇒完成

【メリット】

  • 溶接不要でスパッタがゼロ
  • タッチアップ不要
  • 当社独自のボルト供給装置により自動打込みが可能

テクニカルデータ

・鋼板(SPCC)へ打ち込み  (クリンチ、トルク値は実測値であり保証値ではありません。)

呼び径 板厚(㎜) クリンチ(kN) トルク(N・m) 適性加圧(kN) 推奨下穴径(㎜)
M5 0.6 0.4 6.7 27-30 5.7
1.2 2.0 9.7
2.3 2.7 9.6
M6 0.8 0.8 11.4 36-38 6.8
1.6 2.7 17.8
3.2 3.9 18.2
M8 0.8 1.0 13.5 50-85 8.8
1.6 3.0 52.6
3.2 7.4 53.3
クリンチとは、剥離強度に対する当社呼称です。

プサイボルトの採用事例

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